今回のチューニングカーパーツ ブレーキ
フェアレディーZ33用ブレーキマスターシリンダーです
Z33ブレンボを流用したり社外のブレーキキャリパーを使用した際に容量を上げるのに使います
先日他店で購入したインプレッサのブレーキ回りの整備のご依頼をいただきました
購入店での説明ではキャリパーのオーバーホールはすでにしてあったとのことでしたがブレーキの利きはいまいちな様子
ブレーキマスターのオーバーホールをされていないという落ちでした。
キャリパーの片効きなどでブレーキに違和感を覚えたら基本的にはブレーキのオーバーホールで済ませてしまいます
お客様に予算があればマスターまでのご提案をしますがなかなか了解は得られないです
皆さん、ブレーキは重要パーツですので予算をしっかりとっておいてください
今回のチューニングカーパーツ ブレーキ
フェアレディーZ33用リアブレーキキャリパーセットです
フェアレディZバージョンSやSTには純正ブレンボがついていますがバージョンTはついていないので移植される方がいらっしゃいます。また35ステージアやその他の車種にもよく流用します。フロントキャリパーの変更すると前後バランスが悪くなるのでぜひリアのキャリパーもセットで変更したほうが良いですね。また容量の問題もあるのでブレーキマスターの変更も車種によっては同時交換が推奨です。
さてたまに書いているパーツ解説のコーナーです
今回はブレーキキャリパー
ちょっとパワーを出したけどブレーキを強化したいときはブレーキパッドやローター、ホースなどの見直しをお勧めしてますがそれでも足らないとなるとキャリパー交換という手段に出るわけです
ブレーキにはドラム式とキャリパーの二種類が車ではメジャーですがキャリパーにも片押しと対向式の2種類があるなんてどっかで書きましたね
興味があったら過去のパーツ紹介を探してみてください
社外のキャリパーを入れるとなるとブレンボ、エンドレス、プロジェクトミュー、APなどが有名どころでしょうかね
HPを見るといっぱい色々なことが書かれているので読み込んでいくとあっという間に時間がたちますがよくわからないって人も多いはず
そんな人向けにちびちびと書いていますがはまらなかったらごめんなさい
メーカーHPなどで書かれている4PODというのはブレーキキャリパーの中のピストンの数を表してます
1つのキャリパーに対して内外で4個ついているのが4PODです
シルビアのS15純正キャリパーは4PODですね
ランエボやインプレッサなどのブレンボと書かれているキャリパーなんかも4PODです
あれもいい感じで効いてくれますけどなんせ純正なもので誰にでも扱えるというのを意識して設計してあるのでマイルドに効いて制御しやすくなっています
使いやすいことはいいことですがサーキットの1コーナーでガツンと聞かせてやりたい人には物足りない仕様です
簡単に言うとこのPODが多くなったりキャリパーやローターが大きくなればその分摩擦が多くなりブレーキは聞きます
乱暴な言い方なのでメーカーの人が見たら怒られると思いますのであれですけど大小のピストンを使い分けていいフィーリングを出そうと創意工夫しているはずですので数が多ければえらい的な話ではないです
次にモノブロックキャリパーと2ピースキャリパーの違いなんですがモノブロックは削りだしで1つの塊から作っており2ピースは2つの部品の組み合わせでできています
製造過程を想像できる人でしたらわかると思いますがものブロックのほうが作るのははるかに難しいです
でなんでわざわざモノブロックなんて難しいもの作ったのかといいますとレースなどで高温になるブレーキキャリパーは熱膨張を起こしてブレーキの利きが悪くなる、壊れることがあるからです
ブレーキはピストンをキャリパーから押し出してブレーキパッドをローターに押し付けて速度を落とすというシステムは熱との戦いです
その発生する熱は金属にとって大敵で膨張や変形を促します
2つのものを組み合わせている2ピースはバラバラとまではいきませんが開いてしまうことがあります
モノブロックは元々1つの塊なので組み合わせている場所などないのでその心配は減るわけです
と書いてきましたがレースに出たいという人はメーカーや車両を作成しているショップとお財布と相談して決めましょう
町乗りしかしない人は別に必要ないけれどちょっと利きを良くしたいのであれば2ピースキャリパーか純正流用で探してみてもいいですよね
営業部のワーゲン乗りはR32キャリパーを入れてちょっと良くするくらいでストレスがなくなると言って交換しておりました
外車乗りはブレーキダストを軽減したパッドを使いたいので同じ車でも大きいキャリパーを流用したがります
それも正解ですね
皆様、自分の走るシーンにあったパーツをお財布と相談しながら楽しんでお取り付けくださいませ
ブレーキは保安部品なので特に気を付けてお選びください
なんかまた書きたいこと思いつきましたらどこかのページで書いていきたいと思います